テフロン加工(※1)のフライパンは、寿命が短すぎてイラっとしませんか?
テフロン加工フライパンのメリットはもちろん、食材がくっつかないこと。
でも欠点が多いです。
テフロン加工のデメリット
- 寿命が短い!(エコじゃないよね)
- コーティングがすぐ剥がれる(剥がれたコーティングはお口へ?)
- コーティングが古くなるとむしろ鉄フライパンよりくっつく
- 金属ターナーが使えない!調理道具が制限される
- 主原料はアルミなため、熱伝導や蓄熱性が弱い
実際はフッ素樹脂加工ですが、このページではより知名度のあるテフロン加工と呼称します
私は1年程度でダメになる、テフロン加工フライパンに、

と、強い不満がありました。
何度も買い換えることで、地球環境とお財布に負担があります😟
今回の買い替えで、「一生もの」と評価される鉄フライパンを買うことにしました。
でも鉄フライパンは、
- サビる
- 食材がくっ付く
- 重い
のデメリットがあることはわかっています。
色々探してみたところ、ビタクラフトの『スーパー鉄』という素材がどうやらが良さげ。
鉄のデメリットである、「サビる」を克服した、窒化鉄(ちっかてつ)という特殊加工の鉄になります。
このページでは、私が購入した『ビタクラフト スーパー鉄ウォックパン』
の、3カ月使っての体験レビューをご紹介します。
鉄フライパンの一般的なメリットを受け継ぎ、さらに独自の特徴を持つ「ビタクラフト スーパー鉄」の魅力がわかります。
ビタクラフト「スーパー鉄 ウォックパン」体験レビュー
最近は、子供のお世話が楽になってきて、家事に余裕が出てきました。
「鉄フライパンは料理がおいしい」
と聞きますし、テフロンフライパンの買い替えタイミングで、「鉄」を試してみることに。
「すぐサビる」「お手入れが面倒」のデメリットがある鉄フライパンですが、「スーパー鉄」はその手間がバッサリ省けます。
こちらのページもお読みください。
鉄フライパンのメリット・デメリット
週に4回程度使っています。
約3か月後の(十数回ぐらい?)時点のレビューとなります。
今回はQ&A形式で体験レビューをご紹介していきます。
Q.サビないか?
サビは一度も発生していません。
一般的な鉄フライパンのお手入れをしていれば、サビ付くことはありません。
この商品はとてもサビにくい、窒化鉄でできています。
さらに独自加工の「窒化4層加工」となっています。
普通の鉄フライパンは洗った後に、薄く油をひく必要があります。
でもこの『スーパー鉄』フライパンでは、油を引いて保管はしていません。
洗って→軽くカラ焼きして乾かして→保管
をしております。
他の「鉄」と同様、油を塗って保管をしても構いません。
他の鉄フライパンよりお手入れの手間が軽いので、忙しいあなたにピッタリです。
Q.火の通り具合は?
抜群に熱の伝わりが良いです!
加熱のスピードは以前のテフロンよりグッと早いです。
あっという間に調理の適温になるので、材料を用意してから加熱しないと、無駄に空焚き状態に…。
テフロンでは食材を入れると、温度がグッと下がります。
すると、」炒める音が「しゅ~↓」っと早々に弱い音になるのはご存知の通り。
でも「鉄」だと、
ジューッ!
っと力強い炒め音がしっかり維持されます。
具材を入れた直後はさすがに温度が少し下がりますが、熱伝導が良いので、すぐに温度が復活してきます。
あと、IHなら中火で十分な火力です。
IHの火力についてはこちらの記事をお読みください
IHの火力はガスより強いので、いきなり強火にすると、鍋が変形する恐れがあるのでご注意ください。
弱火→中火、とだんだん強くしましょう。
「スーパー鉄」は期待通り、熱伝導が良いですね!
揚げ物にも使っています
揚げ物も問題なくできます。
揚げ物は油返ししているようなもんですね。
そのあと炒め物作れば作業効率良いかも👍
Q.何作るとおいしい?
やっぱり肉が変わった実感あります。
タンパク質を焼いたときに起こるおいしさの化学反応である「メイラード反応」が、鉄フライパンだと引き出しやすくなります。
そして野菜炒めもGood!
美味しい焦げ目が付きやすく、香ばしさがテフロンのときより増す感じです。
テフロンで野菜炒めすると、なんかぐじゅぐじゅになりませんか?
「鉄」を使う前は気にならなかったんですけど、「鉄」と味比べするとすぐわかりました。
「鉄」は具材を入れる前に、煙が上がるまでしっかり加熱するので、この状態で炒めると、野菜がシャキッと仕上がります。
子供が野菜好きになるかも!😄
ゴーヤーチャンプルーもおいしいですよ。
Q.具材が鍋肌にくっつくのでは?
ちゃんと油返しをすれば、くっ付きません。
加熱が甘いと、お肉はくっ付きやすいです。
でも鉄フライパンの基本の焼き方通りにやれば、くっつくかないですよ。
以下くっつきそうな食材を焼いてみました。
チキン
ビタクラフトの初めての肉は、チキンでした。
まだ使い方が良く分かっていなかったので、ソッコーで鍋肌にくっ付いてしまった…。
この時は予熱が甘かったですね。
でも、油を敷いて煙が出るまでしっかり加熱をすれば大丈夫。
初めのころは「煙出てる~ヤばい😲」ってビビりましたけど、慣れたら全然平気。
むしろ煙出てないと「まだ加熱あまいな🤔」って感じます。
もし鍋肌に肉がくっ付いても、金属ターナーでガリガリこすれば簡単に落とせます。
金属製器具が使えるのは心強いです。
鉄フライパンの焦げ付きはそんなに恐怖ではありません。
目玉焼き
鍋にくっつく代表の、卵さん。
この画像時点の鉄フライパンはまだ育っていませんので、ツルツルとまではいきませんでしたが、それでも金属ターナーですくうときれいに剥がれました。
メイラード反応で褐色になった白身が、香ばしくてイイ感じ♪
塩・コショウでいただきます。
以前よりおいしく感じるのは気のせいではないはず😋
豆腐(沖縄の「島豆腐」ね)
初めの油返しが甘かったかな。
少しくっつきました。
表面に焦げ目がつくぐらい焼いてから、ひっくり返しましょう。
すぐ動かすと、くっ付きます。
焦げ付きもターナーでこすり落として、そのお焦げもおいしく頂けますよ。
カリカリして良い食感です。
豚肉
前回、チキンがくっ付いてしまったので、今度はシッカリ加熱してから肉を投入。
スマホのカメラでは写らない感じですが…、油煙が出るほど加熱しています。
表面を強めに焼き入れ。
ターナーですくってみると…ツルツルに剥がれました。
そして包丁でカット!
鉄フライパンだからできる、フライパンの中でお肉カット!
これでまな板を生肉で汚さずに済むっしょ!
またはキッチンバサミでチョキチョキやってもOK。
コーティングすぐはがしちゃいますから、テフロンでは考えられない切り方です。
※さすがに刃を強くあてすぎるとキズが付くはず、手加減を。(ナイフも刃がこぼれる…)
今回の豚肉は、全然くっつかずきれいに焼けました。
ちゃんと加熱して焼けばくっつきません。
強火で表面を焼いた後は、弱火にしてシッカリ内部まで熱をいれます。
食感をグッと感じる、ビールのおつまみに最高の焼き方です😋
何度も言いますが、鉄フライパンでくっつかない焼き方は、
油煙が上がるまでシッカリ加熱!
肉の表面に焦げ目が付けば、くっ付きません。
Q.お手入れは大変ではないか?
テフロンのフライパンより面倒は増えます😐
テフロンの場合は、
調理後はまずご飯を食べて、他の食器と一緒に洗剤で洗えます。
そのあと水を切って、乾くまで放置、ですね。
ビタクラフトの場合は、説明書通りにすると
- 調理後の、油がやわらかいうちに洗う
- 他の食器とは分けて、洗剤を使わずに洗う
- 水けを切って乾燥するまで放置
「食事前に洗え」と…😑
ご飯はあったかいうちに食べたいですよね。
食事の前に洗うって…面倒っす。
そして洗剤で洗ってはいけないので、他の食器と分けて洗うため、気を使います。
食器洗うときはまとめて一気に洗う方がラクです。
ちょっとウチでは洗い方をカスタマイズして、以下のようにしています。
- 調理後はすぐ食べる!(あったかいうちがウマい😋)
- 冷めたフライパンにお湯をかける、または少し加熱する
- 溶けた油をキッチンペーパーでふき取る
- 洗って乾かす

洗った後はIHで1分程度加熱して乾燥させています
肉を焼いた後、フライパンが冷めると油が固まります。
そのまま水洗いしても余分な油が落とせません。
でも少し加熱して油を溶かして(またはお湯ぶっかけ)キッチンペーパーでふき取ればOK。
ちなみに油を下水に流してはいけません。
キッチンペーパーで油をふき取ってから、洗いましょう。
(ビタクラフトさん!「油を拭きとりましょう」の説明したほうがいいんじゃない?)
もう一つのお手入れの手間である「油を塗って保管」については、「スーパー鉄」では不要です。
普通の鉄フライパンでは、油を塗って保管をする必要があります。
面倒そうですよね…。
その点、「スーパー鉄」は油を塗って保管は不要なので、他の鉄フライパンより楽です。
Q.持った感触はどんな感じ?
最後まで購入を迷った「リバーライト」。
窒化鉄のサビにくい素材に加え、木製ハンドルが交換可能という特長があります。
リバーライト『極JAPAN 炒め鍋』
IH対応 | 初回空焼き | 生産国 | ||
---|---|---|---|---|
○ | 不要 | 日本 | ||
製造方法 | ||||
プレス | 鋳造 | 冷間鍛造 | 熱間鍛造 | ヘラ絞り |
- | - | - | - | ○ |
ハンドル(持ち手) | ||||
金属 | 木製 | 樹脂 | 一体 | 取替可 |
- | ○ | - | - | ○ |
特殊加工 | ||||
特殊熱処理「窒化鉄層+酸化鉄層」 | ||||
補足 | ||||
窒化+酸化の特殊熱処理で錆びにくい、木製ハンドルが交換可能 |
リバーライトが落選した理由は、木製の取っ手がガクガクしていたから。
店舗で手にとり、鍋を振る動作をすると、「ガッ、グッ」とほんの少しガクつくんです…。
取付金具をきつく締めたんですが、それでもググっとしました。
交換可能がゆえに、ハンドルのガクつきは仕方ない感じですかね?
ということで私は、強めに鍋振りしても、ハンドルがしっかり固定されているビタクラフトを選びました。
不快な振動はありません。
そして手に馴染みやすい丸みのある形状なので、グリップ力はばっちりです!
普通の鉄フライパンは、ハンドルが熱くて持てない!、かもしれないデメリットがあります。
でもビタクラフトは、本体と異なる素材だからか?、ハンドルが熱くなることはありません。
全然常温です。(あなたの手の温度のまま)
ミトンやふきんで、ハンドルをつかむ事はありません。
あと、重さがあるので鍋振りは3回まで😅
Q.窒化鉄は体に大丈夫な素材ですか?
はい、窒化鉄は安全な素材です。
ビタクラフトの公式ページには、以下の記載があります。
窒化加工は鉄に窒素を浸透させ、表面を硬化し強靭にする加工技術です。
人体に害のない物質なので安全です。
引用元:ビタクラフト よくあるご質問
他の窒化鉄フライパン「リバーライト」の公式ページにも、「体への害は全くありません」と紹介されています。
ご存じの通り、「窒素」(ちっそ)は空気中の約8割を占める安全な元素です。
鉄にごにょごにょして「窒素」を含ませると、「窒化鉄」ができます。
窒化鉄は、船舶や航空機などサビ防止に使われている素材です。
私が文献検索でよく使う厚労省の「e-ヘルスネット」にも、窒化鉄の言及は見当たりませんでした。
記載が無ければ問題無し、と言えます。
(懸念ある素材や食品などは多数ヒットします)
むしろ「フッ素樹脂加工 安全性」で検索すると、不安になる情報が多数ヒットします…。
高温加熱するとどう、とか…。
(ただし過度に恐れる必要なし)
窒化鉄は安全です。
Q.ほか気になる点はありますか?
鉄フライパンは通常、洗剤で洗わないので衛生面が気なるかもしれませんね。
でも、煙が出るほどカンカンに熱くするので、鍋底のバイ菌は死滅します。
しかしウチで使っている炒め鍋は、深さがあるため鍋の側面が広いです。
その側面は煙が出るほどは熱くなりません。
ということは、衛生面がアレですか?
と、気になるかもしれません。
一応、熱伝導しますので、手で触れられないほど熱くなります。
熱した油も、側面に回して油を馴染ませるし…。
なのでバイ菌は死滅しているはず…大丈夫でしょう。
ビタクラフト『スーパー鉄 ウォックパン』の特徴
私が買ったビタクラフト『スーパー鉄 ウォックパン』30cmのスペックはコチラ。
外側の直系 | 30cm |
---|---|
鍋底の直径 | 17.5cm |
内側の深さ | 8.4cm |
厚さ | 1.6mm |
重さ | 1,420g |
特殊加工 | 窒化4層加工 |
信頼の「Made in Japan」クオリティ!
成形・加工・部品取り付け・検品をすべて日本で行っているため、安心できる商品です。
焼くこと以外にも「煮る」「蒸す」もOKです。
本体とハンドルの取り付け状況です。
ハンドルは頑丈なリベットで接合されています。
強めに煽ってもガクつくことはありません。
基本的な使い方
- 食材を用意
- 中火で1~2分加熱(うっすら煙が出るぐらい)
- 適量の油を入れる
- 油を入れるといったん冷めるので、煙が上がるまで加熱
- 食材を入れ、調理開始
特にIHはすぐあったまるので、食材は先に用意してください。
私はキッチンペーパーで油を塗り広げるのは面倒なので、鍋をぐるり回して、油を鍋肌になじませています。
ぬるい状態で食材を入れると、特に肉はくっ付いてしまいます。
ビビらず、煙が上がるまで加熱するとうまくいきます。
そうすると、
野菜はシャキッと!
卵はふっくら!
肉も香ばしい焦げ目!
でおいしいです😋
ただし厚い豚肉やチキン、魚の場合は、油煙が上がった状態で焼き始めた後は、弱火にして中まで熱を通してください。
ずっと高温のままだと表面だけ焦げてしまいます。
苦手な食材があります
他の鉄フライパンもそうですが、「スーパー鉄」でも酸性の食材は苦手です。
トマトやレモンの酸性(酸っぱいもの)食材は苦手です。
短時間の調理なら可能ですが、ソースづくりなど長めの調理だと、鉄分が多く溶け出し鉄クサくなります。
また、料理も黒っぽく変色します。
食べても問題はありませんが、風味が落ちます。
アクの強い食材(レンコン、ごぼう、ホウレンソウなど)にはタンニン多く含まれ、それが鉄と反応し、黒っぽく変色することがあります。
食べてもOKですが見た目が劣るのでちょっとね…。
酸性食材やタンニンの多い食材は、調理後、すみやかに皿に移しましょう。
おすすめ鉄フライパンまとめ
ビタクラフトの鉄フライパン『スーパー鉄ウォックパン』の体験談を紹介してきました。
初心者に「スーパー鉄」がおすすめの理由
- とてもサビづらいので、他の鉄フライパンより手入れがラク!
- 初回のカラ焼き不要
- ハンドルと本体が丈夫
- 適切なお手入れをすれば一生モノ(100年使える、はず)
デメリットとしてはコチラになります。
「スーパー鉄」のデメリット
- 安くはない(1万円ちょっと)
- 軽くはない(1.4Kg、3回程度なら煽れます😐)
- 洗い方に気を遣う(洗剤NGなのでほかの食器と同時に洗えず)
ビタクラフトの公式サイトで買うより、以下のショッピングサイトの方が、いつも使っているポイントが付くのでお得です。
素材 | 【本体】鉄(窒化加工) 【ハンドル】ステンレス |
---|---|
サイズ | 22cm/24cm/26cm/28cm/30cm/33cm |
熱源 | IH対応、ガスコンロ対応 |
生産国 | 日本 |
他の鉄フライパンも確認したいあなたは、鉄フライパンの選び方のページもお読みください。
鉄フライパンで調理すると、ちょっとだけ料理がおいしくなります。
香ばしさが違います。
プロの味に2歩前進します!
子育てに余裕が出たなら、鉄フライパンを試してみては?