注文住宅を建てたいけど、みんなが平均どのくらいの年齢で家を建てているのか気になる人は多いのではないでしょうか。
マイホームは、一生に一度の大きな買い物です。どんなライフイベントがあっても、長い年月をかけて支払い続ける金額なので、ベストなタイミングで家を建てたいですよね。
このページを読むことで、家を建てる人の平均年齢や年収、どんなタイミングで家を建てたのか知ることができます。
また、無理のない住宅ローンのポイントも紹介していますので、家を建てたいけど資産計画に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。
家を建てる人の平均年齢は?
30代が多い
国土交通省による令和3年度(2021年度)住宅市場動向調査報告書によると、初めて住宅を取得した世帯主は30代が最も多い結果になりました。
国土交通省 令和3年度住宅市場動向調査報告書
30代は、一般的にライフステージの変化が大きい年代です。
注文住宅の居住人数は、2人が26%、3人が29.5%、4人が27.3%と約8割を占めています。
結婚や子どもができたことをきっかけに、マイホームの購入を検討する人が多いようです。
広い部屋に引っ越しを考えたときに、賃貸に住み続ける選択肢もありますが、賃貸の場合、家賃をいくら払っても自分の資産にはなりません。
同等の家賃を支払っているのであれば、ローンの返済に充てたいと考える人もいるでしょう。
20代は早すぎる?
20代で家を建てるのはまだ早いと感じている人も多いのではないでしょうか。
20代で家を購入するのは早すぎることはありません。
「注文住宅は高いのではないか?」と思うかもしれませんが、ローコスト住宅は1,000万円台から建てることができます。
20代で家を建てる最大のメリットとしては、定年を迎える前にローンを完済できるため、老後の資金にも余裕を持つことができます。
もし、25歳で35年のローンを組んだ場合でも、完済時の年齢は60歳です。
退職金を住宅ローンに充てる必要もなく、老後に自宅のリフォームや新たな住宅の購入を視野に入れることもできます。
40代は遅いと言われる理由
40代の家づくりが遅いと言われる理由に「住宅ローンが組めないのではないか」「老後の返済が心配」という不安があるのではないでしょうか。
結論からいうと、40代でも住宅ローンを組むことはできます。
住宅ローンは、完済時の上限年齢が決められています。
金融機関によって異なりますが、多くの金融機関では80歳を上限としているため、最長の35年ローンを組もうとすると、45歳までに住宅ローンを組まなければいけません。
しかし、定年後も住宅ローンを支払い続けるのは不安ですよね。
ポイントを抑えておけば、そんな不安を解消することができます。
- 頭金を用意して返済期間を短くする
- 繰り上げ返済をする
頭金を用意できる場合は、返済期間を短くすることで解決することができます。
35年ローンを25年ローンにすることで、完済時の年齢を70歳までに終わらせることが可能です。
また、ボーナス払いを利用したり、資金に余裕が出てきたら繰り上げ返済をして返済期間を早めることも検討しましょう。
40代での家づくりは、子どもがある程度大きくなってライフプランを立てやすくなっているため、希望に近い住宅を建てることができるメリットもあります。
実際に50代、60代から2回目の家づくりをしている人もいます。
40代での家づくりも決して遅くないので、検討してみてください。
家を買うタイミングは?
ライフステージから考える
結婚
結婚して一緒に住むことをきっかけに、家を建てようと決断する人も多くいます。
若いうちに家を建てるのは、完済時の年齢も早まるため、老後の負担を減らすことができます。
夫婦2人で家づくりを計画する場合は、出産など今後のライフイベントをイメージして、将来を見据えた設計をすることが大切です。
出産
出産をきっかけに「手狭になってきた」「子どもに部屋を与えたい」など、より広い部屋へ引っ越しを考えたときに、家を建てる決断をする家庭も多いようです。
子どものいる生活が具体的にイメージしやすいので、間取りづくりはもちろん、子育てのしやすさや教育環境などに配慮した立地選びもポイントになってきます。
子どもの進学
子どもの成長に伴って「通学する学校に近いエリアに住みたい」「小学校の入学を機に」というのも家を建てるタイミングです。
自宅と学校が近いことは、親としても何かと安心です。
おすすめは子どもの小学校入学前です。
通学中の家づくりは、学区や習い事に変更がないようにエリアを絞った土地選びをしなければいけないなどの課題もあります。
昇給や昇進
昇給や昇進などによって、一定の年収額が見込めるようになったタイミングで住宅購入を考える人も多いようです。
住宅ローンの審査では、年間のローン返済額が年収のどのくらいの割合を占めるのかをチェックします。
これを返済負担率といい、年収の約20~25%が目安といわれています。
年収が増えたことによって住宅ローンの返済負担率が減り、必要な金額が借りやすくなったこともきっかけといえるでしょう。
住宅ローンの完済年齢から計画する
何歳までにローンを完済したいのかを逆算して、考えるケースもあります。
ひとつの目安になるのが、定年退職です。
全国のローン返済期間は「35年以上」が72.5%を占めています。
この結果から最長の35年ローンで組む人が多く、65歳~75歳の定年退職と同時に返済を終わらせたいと考えると、やはり30代のうちに家を建てる人が多い傾向にあるようです。
無理なく返済できる資産計画を考え、購入時期を検討しましょう。
家を建てるために必要な年収や購入資金
注文住宅はいくらの年収で建てられる?
家を建てられる年収の目安はいくらから?
「いくらの年収で家が建てられるのか」「果たして自分の年収で家が建てられるのか?」気になるけど、人には聞きづらい質問ですよね。
全国での世帯年収は「600 万円~800万円未満」が最も多く 25.3%、続いて「400万円~600万円未満」が22%です。
年収400万円~800万円未満が、約半数を占めていることが分かります。
年収400万円を目安として、家を建てることを検討する人が多いようです。
年収が少なくても家は建てられる?年収と目安
では年収が400万円未満の場合、家は建てられないのでしょうか。
住宅金融支援機構2021年度フラット35の調査結果によると、融資額の年収倍率の平均は6.8倍です。
自分の年収の6~7倍が目安といえます。
たとえば、年収300万円の場合、7倍の2,100万円の融資額が目安となります。
ローコスト住宅では1,000万円台から建築が可能なので、土地代含めて2,000万円前後を目安として、家づくりを検討することができます。
また、頭金を用意して融資額を減らしたり、シンプルな間取りで費用を抑えたり工夫することで、年収が少なくても家を建てることが可能です。
住宅金融支援機構2021年度フラット35利用者調査
注文住宅の平均価格は?返済額や購入資金
購入価格の平均と月々の返済額
「住宅市場動向調査報告書」によると、土地代を含めた注文住宅の購入資金の平均は4,879万円です。うち4,036万円を借入金、843万円を自己資金で用意していることが分かります。
また、年間返済額の平均は139.4万円で、月額にすると約11.6万円を返済していることになります。
返済負担率の平均は18.1%で、無理な借り入れをしていないことが見て取れます。
インターネットでも、借入額と借入期間に応じた返済額のシミュレーションをすることが可能です。
自分の年収から返済負担率を計算して、無理のない返済額を設定することが大切です。
家を建てるために必要な資金は?頭金は必要?
購入資金の平均843万円を自己資金で用意していることが分かりましたが、「そんなに頭金を用意できない」「頭金がないと家を建てられないのか」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
現在では多くの金融機関で、頭金なしでローンを組むことが可能です。
しかし注意点もあります。
- 毎月の返済額が増える
- 金利が高くなるケースがある
当然のことながら、ある程度の頭金を用意することで毎月の返済額の負担を少なくすることができるため、月々の返済額が増えます。
そして、頭金なしでローンを組んだ場合、金利が高くなるケースがあります。
頭金ゼロと頭金を用意した場合で、総支払額に大きく差がでるので、比較した上で検討してみてください。
また、家を建てるために必要な資金は、土地の購入代金と住宅の建築費用以外にも、手数料や住宅ローンにかかる諸費用などがあります。
現金で支払う金額もあれば、支払いのタイミングも様々です。
頭金を用意していなくても最低限必要な金額は、事前に確認しておきましょう。
まとめ
このページでは、注文住宅を建てる年齢やタイミングについて説明してきました。
家を建てる人の平均年齢は、30代ということが分かりましたね。
しかし、人それぞれ年収や貯金、家族構成などによってライフイベントなども異なります。
要点を整理しますと以下のようになります。
- 家を建てる人の平均年齢は30代
- 家を買うタイミングはライフステージの変化や収入面が大きい
- 自分や家族のライフスタイルによって適齢期を見極める
- 無理のないローンの返済計画がポイント
年齢から返済期間や購入価格を考慮したシミュレーションをして、無理のない返済計画が大切です。
よく言われますが、年齢に関わらず家を建てたいと思ったときが、あなたにとって良いタイミングです。
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